恋と嘘の言ってはいけない残酷な真実

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どうも、SAKASEです。

みなさん夏アニメ何見てますか?

僕はほぼ「賭ケグルイ」しか見てないのですが、同じく放送してる「恋と嘘」は借りた漫画で読みました。

1度試し読みを読んで、その後が気になったのでアニメ放送のタイミングで漫画のほうを読んでみたのですが、
その間に2冊、遺伝に関する本を読んでしまったがために、本作に出てくる遺伝に基づくストーリー展開にどうしてもツッコミを入れたくなってしまいます・・・!

 

そんなわけで今回は「恋と嘘」の重要なポイント「政府によって決められた運命の結婚制度」について、遺伝学について書かれた本2冊読んだだけの僕がその時点で感じる設定の違和感についてツッコミを入れていきます。

 

なので「恋と嘘」本編を純粋に楽しんでいる人は読まないでおいてください。

また、もしこれから「恋と嘘」本編でこの記事でつついた点がすべて回収されたら一生「恋と嘘」を神マンガとして崇めようと思います。

 

あと、アニメ化されてない今後の展開についても触れるかもしれないのでネタバレ注意です。

 

このにおいじゃない

登場人物のある男の人が、政府通知によって決められた相手と性交をする場面で発する思考セリフです。

 

この登場人物は別に好きな女性がいて、すでにその方と性交をした後だったというあらすじがあるのですが、
「恋と嘘」では「政府が個人の遺伝子情報に基づき絶対に幸福な結婚生活が遅れる相手と結婚させられる」という大前提があります。。。。

 

・・・ニオイが違うっておかしくね!?

 

人間の最も原始的な性交相手の探し方はニオイなはずです。

実際、サピエンス全史には「ネアンデルタールとホモサピエンスがロミオとジュリエットのように出会ったとしても何も起こらなかったで有ろう」

 ことが書かれてあります。
その根拠は種が違えばニオイも全く別物だったと考えられるからです。

 

そんなわけでホモサピエンスの時代から受け継がれるニオイ判別の知識を、「恋と嘘」内の演算機やその開発者たちが知らないはずがないのでやはり違和感。

そうじゃないと僕らの血にはネアンデルタール人の血も交じってることになるからね。

 

しかし:

matome.naver.jp

なんだって!?

ホモサピエンスとネアンデルタール人を引き合いに出したのはまずかったですね。

 

ただし、人はニオイでパートナーを選ぶという仮説は今のところ定説なので大丈夫かな。

tabi-labo.com

運命の相手とはなんぞや

「恋と嘘」では政府通知によって決められた相手と結婚すれば将来幸せとなっていますが、そんな運命の相手なんているのでしょうか?

 

そもそも現代では「人間は一夫一妻制」のように思われていますが、実際は「多夫多妻」の乱婚種だったようです。

理由は様々ありますが、ここではマイルドな紹介だけにとどめます。

人類が狩猟生活をしていた時のこと。
もし人間が一夫一妻だった場合どうなるでしょうか?

妻にとって、たった一人の夫が狩りで命を落としてしまえば食料の当てがなくなります。

次の夫を探そうにも少数コミュニティでそれは難しいだろうし、仲間たちが食料を分けてくれるかも不明です。

そこで多夫多妻制であれば、男は自分の子供がだれかわからないため、仮の最中にだれか犠牲が出たとしてもコミュニティの女性と子供を守らざるを得なくなるのです。

 

こういった過去があり、その名残が僕らの体に残っている以上、遺伝子情報だけで運命の相手を決めるのは理にかなってないでしょう。

 

僕は「運命の相手」とはそういった遺伝子みたいな強固な結びつきではなく、「将来のゴールがはっきりしていて、お互いがお互いを必要としている状態で出会った相手」が運命の人だと考えます。
運命の人と結婚したという人が「出会ったときビビっときた」というのは、脳があらかじめ結婚相手の条件を絞り込んで探している状態で(本人は無自覚でも)、まさにその条件に合った人が見つかった時の興奮を「運命的」と錯覚したのではないでしょうか。

人の思考によって運命の相手が変わる、というのが僕の運命的恋愛論ですね。

ゆかり婚によって生まれた子供たちの能力が上がる

これはマジでダメなやつ。

そもそも遺伝的に優れた能力など存在せず、「いい能力」というものは人間や社会が作り出したものに過ぎません。

また、「行動力のあるマウス同士」「行動力のあまりないマウス同氏」で生殖をおこなっても、「行動力のあるマウス」「行動力のないマウス」はどちらのペアでも同じ数だけ生まれ、大半は「普通のマウス」が生まれます。つまり平均に戻っていくわけです。

 

これの何が問題かというと、「頭がいい」「運動ができる」といった能力が評価され、その能力を遺伝的に持ち合わせていない人が「自分は遺伝的にダメな人間なんだ」と勘違いすることです。

あくまでも遺伝子は平等です。なんの遺伝子が優れているかは人間が決めることであって不幸な星のもとに生まれるなんてことは絶対にない。
また、活かし方次第では親も知らない遺伝的能力が開花するかもしれないし(これは人生上の経験によって浮かび上がってくる)、立派にビジネスとして役立たせることもできます。

 

相手が運命の相手だろうが優れた能力の持ち主であろうが、生まれてくる子が必ずしも優れてるとは限らないことはよく覚えておいたほうがいい事実です。

(ゆかり婚で必ずしも能力の高い子が生まれるとは限らないことは作中でも言われてますが、あくまでもそれは例外的なことでゆかり婚によって生まれたゆかり世代は平均的に能力が高いことが大前提としてあるので、そこについて言及しました。)

職業や自分探しにはいいかも

ここまで批判的に記事を書いてきましたが、「恋と嘘」みたいな世界ができるとしたら「運命の相手」を決めるのではなく「将来の職業」を決めてもらいたいですね。

遺伝子的に得意不得意があるのは絶対なので、それに合った職業選択を可能にしてくれそうなのが「恋と嘘」の世界観です。

実際、デンマークでは小学生あたりから職業体験をさせて将来就く仕事について考えてもらうらしいです。
人間、自分のやりたいことや得意なことをやる時が一番生産性が上がりますから、これは日本も見習ってほしい。

政府は生徒にAVみせてないでお仕事体験させてホラホラ

サイコパスを見つけ出せる

「恋と嘘」でどう運命の相手を選ぶのかというと、小さいころからのヒアリングなどによって決めるらしいですが、この制度があれば生まれつきのサイコパスを見つけることが可能そうですよね。

サイコパスは現代の技術で治るようなことが「言ってはいけない」に書いてあったと思うので、ぜひそうしていただきたい。

 最後に

遺伝情報を集めるのなら恋愛以外に使ったほうがより効果的ってことですね。

まあ、そういう趣旨の漫画では無いんですが。

僕の予想だと単行本出てる時点で「演算機ガバガバじゃん」って思ってるので、物語が進むに連れてこの制度の欠点みたいなものも見つかっていくのでしょうか。

 

ちなみに、

僕は2人のヒロインのどちらか一方を選ばなくてはいけない恋愛漫画においては「最初から主人公が好きだった人」を応援するので、美咲派です。

でも声優が花澤さんか…

某ジャンプラブコメを思い出すなぁ(遠い目)

 

そんなわけで

ではでは