【アニメ・漫画】負けヒロインが他の男とくっついちゃいけない理由

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冴えカノの8巻を読んでいたら主人公の安芸君が
「主人公と結ばれなかったヒロインが別のいい奴とくっついてもファンは怒るとかどうなってんねん!ヒロインも生きた人間やぞ!」
みたいに怒り心頭なシーンがあって(本編の文はこうじゃないですが)、

確かに
「なんで負けヒロインが別の男とくっつくのがいやなんだろう」
と思うことがあるので、それについて考察してみます。

冴えない彼女の育てかた8 (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた8 (富士見ファンタジア文庫)

 

結論から

結論から言うと
「ヒロインが好きなんじゃなくて主人公を好きでいる(負け)ヒロインが好き」
という事実があるからです。

 

こういう言い方するも
「待ってくれ、そんなゲスい考えはしていない、実際に1人の人として好いている」
と思うかもしれませんが、

これはある程度仕方のないことなんです。。

 

僕らの知る(負け)ヒロイン

僕らが知るヒロインの姿というのは、作中で主人公に惚れているヒロインの姿のみです。
これはラブコメ要素、ハーレム要素が強くなるほど、そうなっていきます。

 

「主人公にやさしくされてドキッとしている」「主人公にバレンタインチョコをつくっている」「主人公と海に遊びに行ってる」

等々、

作品を通してこうしたシーンばかりを見ているものですから、

突然最終回あたりで

『負けヒロインは別の男とくっつきました』

 

となったらびっくりするわけです。
「別の男を好きになっているヒロインは作中で描かれていないぞ」「誰だこいつは?」

目の前のヒロインは僕らが知ってるヒロインではないのです。

急に別のヒロインの一面を見せられるのですから、そりゃ当然です。。

ずっと主人公に惚れてるという、一貫したヒロインの一面のみを見続けていたからには、その一面のみを見てそのヒロインのファンになるに決まっています。

 

「主人公のことはもういいのか?」「今まで見てきた頬染めシーンを別の男の前でもやるのか!?」「てか今まで見てきたシーンはなんだったんだよ!」

こういった疑問や嫉妬のような感情が渦巻き、負けヒロインが別の男とくっつくラストは受け入れにくいのです。

 

負けヒロインが別の男と引っ付いて幸せになる最終回は
「主人公のことを好きでいる(負け)ヒロインのファン」にとってはサービスでも何でもないのです。
むしろ裏切りに近い行為です。

 

じゃあどうしろと?

それでは、負けヒロインの扱いはどうすればいいのか?っていう話になるわけですが、

僕は作家ではないのでファン目線からの提言。

 

作中に負けヒロインのことが好きな男キャラがいたら、早々にそのキャラとの絡みを書いていくべきじゃないかと思います。

中途半端に主人公のことを思い続けていて、最終回だけ別のキャラとくっつくのは勘弁してほしい。ほんと。どの作品とは言いませんが。

 

それ以外だったらもうヒロインたちのその後は書いちゃいけないのだと思います。
「主人公のことを好きでいる(負け)ヒロインのファン」を納得させる方法はないのですから。

 

 一つ、別の道があるとすれば負けヒロインを「一人の人間として魅力的に描く」

事でしょうか。

主人公を通してではなく、ヒロイン単体で魅力的であって、1人の人間として様々な面を持っていることを作品で見せ、ファンにそういった面を好きになってもらうのです。

ただハーレム度が高くなるほど作品としてあまり深い話は書けなくなりますので、こうした作品が生まれるのは稀じゃないでしょうかね?

 

 

「ラブコメなのだからヒロイン全員が幸せになってないとおかしい」という意見も前に何かで見たことがありますが、
その作品を見ているファンは「(負け)ヒロインが主人公と結ばれて幸せになる」ことしか望んでいないので、もうそこはトレードオフでどっちかしか取れないの話になりますね。