『読書感想』GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 温かすぎる成功法則

スポンサーリンク

 「残酷過ぎる成功法則」から派生して読んだ本、
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代」について読書感想を書いていきます。

 

www.saka-mo.com

 

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

 

まずそれぞれ人間のタイプを3つに分けた概念が出てきます。

 「ギバー(人に惜しみなく与える人)」
「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」
「マッチャー(損得のバランスを考える人)」

そしてこの本ではそのギバーがこれからの世の中で成功していくであろうということが
様々な研究結果とともに述べられています。

最初はこの記事は本の内容をまとめる形式にしようと思ったのですが、
かなりの量になるのでこの本から学んだことを
つらつらと書いていきます。

ギバーは全体のパイを広げる

ギバーは自分のことより集団の利益を考えているので、
パイを奪い合うゼロサムゲームからパイを大きくすることで
皆が得する状態を作り出します。

他人との利益の取り合いというものは精神を消耗しますから、
こうした成果を出せるギバーは魅力的ですね。

偽善者の正体に気付けた

僕はこれまでギバーいう分類に属する人を知りませんでしたから、
全人類はいわばテイカーかマッチャーだと思っていたわけです。

ですからボランティアといったたぐいのものは
偽善者のやることだと思っていたのです。
「偽善者」と言わずとも
「何の得にもならないのに何やってんのw」という感じでした。

まさか人に与えることに喜びを感じる人がいるとは・・・

 

これまでの僕もそうでしたが、
何かにつけて「偽善者」という人はギバーという存在を知らないのです。

そして、
それを知らないばかりにゼロサムゲームへとはまっていくのです。

うーん、なんとも滑稽な

ラノベ主人公はだいたいギバー

これは小ネタですが、
考えてみればラノベやハーレム系の主人公ってだいたいギバーですよね。

正確に言えば
ヒロインたちに対してはギバー

「やれやれ」なんて言いながら結局は助けてくれるんですから、
僕らもラノベ主人公を見習わないといけませんね。

ギバーな哲学者セネカの言葉

「お返しを期待しない善行」ということについて、
この本には書かれてませんでしたが、
思い出した哲学者セネカの言葉があります。

「善行の帳簿はきわめて単純にできている。
全項目が支出なのだ。
誰かがお返しをくれれば、
紛れもない利益になる。
お返しをくれなくれも、
それは損失ではない。
もともとあげるつもりだったのだから。」

ー「反脆弱性 上」p260-261

 これはセネカの『善行について』に書かれている内容で、
日本ではまだ翻訳されてないようなので、
「反脆弱性 上」から引用しました。

これまで人に何かをしたら見返りを求めていた人たちにとっては、
この考え方が非常にためになります。

そして、この本で善行が紛れもない利益になる事例がいくつも述べられています。

自己利益からギバーになってもいいか?

この本を読めばギバーになりたくなること間違いなしですが、
ここで「自己利益のためにギバーになってもいいのか?」
という疑問がわくことがあるかもしれません。

ここでは僕の考えを述べていきます。

まず、「ギバー」「マッチャー」「テイカー」
という3つの戦略があり、
どれを選択するかといえば、「ギバー」一択しかありません。

「マッチャー」は先に恩を売っておかないと人に助けを求められなくなり、
「テイカー」であれば、短期的な利益はあげられても、
最終的には評判の降下や妬みによって
得た物より多くのものを失う羽目になります。

なのでこの本を読んで「ギバー」という存在を知ったのなら、
ギバーになるしかないということをまず前提に置きましょう。

 

また、ここで大切なのは「建前より行動」という点です。

体感ですが日本人は完璧な人でないと
善行を行ってはいけないような風潮がありませんか?

しかし実際はそんなんことよりも行動によって善行を行うことが重要です。
それによって助かる人がいるのですから。

また本書に書かれている通り、
人は「ギバーとして行動すると信念もギバーになる」ということが確認されています。

おおよそ、多くの人はギバーの信念も楽しさも知らないのでしょう。

ギバーのように行動していけば、
やがてギバーから見える世界が広がり、
ささいなこだわりは消えていくのでしょうね。

さて、どうやってギバーになろう?

さてさて、実際は「ギバーになろう!」といっても、
今まで生きてきた信念を変えることはそう簡単ではありません。

これまで「マッチャー」か「テイカー」として過ごしてきた行動は
無意識のうちに出てきて来るものです。

「残酷過ぎる成功法則」を書いた
エリックバーカー氏も結論の部分で
「マッチャーでギバーになることを目指している」と語っています。

僕は
「基本マッチャーで時たまテイカー」という、だいぶセコイやつですw

なので全体としての態度を
「ギバー」に統一するのと並行し、
生活の中で染みついた
「ちょっとしたセコイこと」をやめ、
「ちょっとした親切」を増やしていこうかなと思います。

とにかくギバーになること以外、
道はないのですから、頑張りますw

その他大切なことを話すと長いので要点だけ書いていく

  • ギバーとして行動していくと、周りもギバーとして行動するようになる
  • テイカーに付け込まれそうになるならマッチャーとして対応する
  • ↳しかし、寛容の心を忘れずに、3回に1回ぐらいはテイカーの行動を許す
  • ギバーは自分が人を助けている実感がないと燃え尽きる
  • 「相手を助けたいのか?」それとも「相手を助けることで自分が助かりたいのか?」答えは他者志向性

 

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

 
あたえる人があたえられる

あたえる人があたえられる

  • 作者: ボブ・バーグ,Bob Burg,ジョン・デイビッド・マン,John David Mann,山内あゆ子
  • 出版社/メーカー: 海と月社
  • 発売日: 2014/01/29
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 
残酷すぎる成功法則  9割まちがえる「その常識」を科学する

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する