【読後レビュー】残酷すぎる成功法則とは?~9割間違える「その常識」を科学する~
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読書レビュー、今回はエリックバーカー氏の「残酷すぎる成功法則」です。
なぜ読んだのか?
自己啓発書も結構読んできましたが、もうそろそろ飽きてきたので、ここいらで一つエビデンス付きの自己啓発まとめ書を読んで自分の中の自己啓発ブームを終了させようと思ったからです。
なぜこの本かというと、レビューがよかったというのと、エビデンスにこだわっていたからです。
正直こっちの本も読んでみたくはありますが…
読んでみた感想
監修が橘玲さんということで、この人の本は昔「言ってはいけない―残酷すぎる真実―
」を読んだことがあって、それはたびたびブログに出てきたりしたんですけど、
まぁ、書いてあることは残酷でして(気分が悪くなったほどじゃないけど)、この本ももしかしたら
「選ばれた者にしか富も幸せもやってこないんだ!」
なんて言い出すんじゃないかと、少しひやひやして購入しました。(別に「言ってはいけない」のほうがそんなこと言ってたわけじゃないけど、今回はエリック・バーカーという外国人だし・・・)
しかし、読んでみれば残酷要素はあんまりなかったです。
だからと言って「君の夢は絶対かなう!」と言ってくれるわけでもなく、等身大な自己啓発でした。
面白かった分野をピックアップしていきます。
しっぺ返し戦略
囚人のジレンマゲームを何回も行って、どのコンピュータプログラムが一番得点を得るかというもの。
ここで一番優秀だった戦略が「しっぺ返し戦略」だったのです。
しっぺ返し戦略とは、まず協調し、そのあとは相手が行った選択を繰り返すというもの。
つまり相手からしてみれば自分の行いがそのまま帰ってくるのです。
僕はこのしっぺ返し戦略の話は知っていましたが、この本はそれを実生活でどう役立てるかまで教えてくれたのは面白かったです。
僕らは与えればいい人認定されますが、与えすぎるとカモにされてしまいます。
だからと言って何もしないのもいざという時協力が得られなく困ってしまいます。
ここで出てくるのがしっぺ返し戦略で、詳しくは本で読んでほしいのですが、「与える人」になるプロセスがこの戦略に沿って語られています。
しっぺ返し戦略の進化形についても触れられていて、普通に読み物としても面白いですね。
セルフコンパッション
セルフコンパッションとは「自分を思いやる」ことで、副作用のある自信にとって代わる概念です。
何か失敗したとき、自信に基づいてセルフトークすると「これは自分らしくない!無視!」「理想と現実が遠い…もうマジ無理」となりますが、セルフコンパッションなら「落ち込む必要はないさ、確かに失敗したけれど、失敗の原因も分かったし、次頑張ればいいさ」となります。
もちろん今のは一例で、むしろ僕はまだ自分を思いやる感覚がつかめてないのですが、こんな感じで自分を責めずポジティブに語り掛けます。
ここら辺の技術は、楽観主義やセルフトークならぬセルフストーリーの章もかかわってきますね。
ちなみにセルフコンパッションの本は日本では2冊ぐらいしかないようです。
実践 セルフ・コンパッション: 自分を追いつめず自信を築き上げる方法
- 作者: メアリー・ウェルフォード,石村郁夫,野村俊明
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 2016/08/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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検索すると日本の論文がいくつか出てくるので、上の本が高いときはそちらを参考にしてもよさそうですね。
まとめ
まさに自己啓発のまとめ本でありながら、読み物としても面白いです。
各章の最後に章のまとめがあるのもgood。
実に様々なことが書かれていて、重要なことがサラッと書かれてあったりするので、何回も読んで書き込みとかもしたほうがいいですね。
今回で自己啓発系をいったん隅に追いやるとして、しばらくは小説と科学とか社会のことについての本を読んでいきたいですね。
まあどれも自分のために読むので啓発的側面はありますが。
では今日はこんな感じで。
ではでは~